AC初代からエルデンリングに至るまで、フロムソフトウェアの世界観にハマっている24歳児です(小学生の頃にACをひたすらやり込んだ)。
今回はエルデンリングについて独自の観点から語りたいと思います。
(※ややネタバレ注意)
エルデンリングとゲームオブスローンズは何が関係してるの?
海外ドラマ好きのゲーマーにとっては有名な話だと思いますが、ゲームオブスローンズ原作者のジョージ・R・R・マーティンがエルデンリングの世界観構築・ゲームの構想などに深く関わってます。
ゲームオブスローンズってなんすか?
氷と炎の歌というファンタジーものを原作にドラマ化したのがゲームオブスローンズなんですが、エルデンと同じくめちゃくちゃ重厚な世界観になってます。
とにかく登場人物が数え切れないほど多く、ファンタジーの設定がこれでもかというほど濃厚に作り込まれています(光の加護・炎の加護・魔法・兵器・ドラゴン・暗殺技術・巨人・預言者・特殊属性の武器・闇の勢力・死者の軍勢など)。
ただ、世界観のスケールに対して物語自体はシンプルなので、大体こんな感じで捉えておけば大丈夫です。
一言でいうと、国中の覇権争いの中、密かに息を潜めていた死者の軍勢が勢力を拡大させ、最終的に人類VS人外という構図になるとんでもなく胸熱な物語です。
戦争から人類の存続をかけた協力になっていくシーンまでの流れがとんでもなく面白いです。
世界観・キャラの作り込み・役割の設定・脚本構成などが別次元なので、創作のヒントに飢えているクリエイターなら見ないと損するレベルの作品です(シーズン7まで傑作)。
もっと詳細を語るとこんな感じ↓
忠義を重んじるスターク家・手段を選ばないラニスター家・3体のドラゴンが核のような役割を果たしているターガリエン家などを中心とした国中の覇権争いが始まった。
ただ...この世界にはホワイトウォーカーという人間以外の化け物も存在し、死んだ人間たちを氷属性のゾンビみたいな仲間にすることができます。
王座を争い、死人がバンバン出て、それがやつらの数をバンバン増やしていくという皮肉なことが起こります。
はるか昔、やつらの対策として超どデカい壁(ナイツウォッチ)を用意して遥か遠方に追いやったので、今ではそんな化け物どもの存在はおとぎ話になってしまいました。
ただ、ある時ナイツウォッチ(大壁)の監視者がホワイトウォーカーを見かけたということを言いますが、最初は幻覚かなんかでしょーと軽く流されます(ホラー要素っすね)。
が...その壁の向かい側に取り残された勢力などがホワイトウォーカーを発見し...どんどんやつらの勢力が大きくなっていることに気づき、人類の覇権争いから生き残りをかけた共闘が始まります。
しかもやつらは激レアな素材を使った武器や炎以外は全然効かない&死なないクソ仕様。
炎は雑魚しか効かないレベルのクソ仕様。
その正体は国の大陸に住んでいた原住民:森の子らとそこにたどり着いた原始人的な存在:最初の人びとが対立して、森の子らが魔法で1人を改造したのがホワイトウォーカーの王。
和解したけど、こいつが意思を持ってどっかにいったせいで現世の存続が危うくなる。
フロム開発者とジョージRRマーティン作品の関係について
実を言うと、デモンズ・ダークソウルなどのソウルシリーズは彼の作品に深く影響されているなーと感じる部分がたくさんあったりします。
実際、フロムのトップである宮崎英高さんがジョージマーティンさんと組んだ理由も、単なるファンタジーの大御所であるというだけではないと思われます。
実際には彼の作品に強いインスピを得ていると思われるので、その例を紹介します。
色々とゲーム内での名称が似ている
エルデンリングには夜と炎の剣という伝説の武器があります。
攻略最強クラスで、ディレイが長いものの1発数千ダメージの魔法を放てる強武器の1つですね。
そんで、ゲームオブスローンズの原作は氷と炎の歌というタイトルで、夜の王(ホワイトウォーカーのボス)=氷、炎=ホワイトウォーカーに対処する手段になっています。
やっぱりネーミングなども似てますね。
ホラー要素の取り入れ方
スローンズのホラー要素は夜の王率いるホワイトウォーカーという死者の軍勢です。
第一話から、噂でしか存在しないはずの人型のなにかを見かけ、そんで消えていくというホラーっぽい演出がされていて、物語の重要な伏線になってます。
基本的に死体を蘇生して生まれた存在なので、かなりグロい。
ソウル・エルデンリングのホラー要素も、敵の見た目(ゾンビっぽい亡者とか、骸骨とか、嫌悪感で鳥肌が立つような敵だらけ笑)による部分が大きいです。
しかも、地球防衛軍のようなクソデカい虫がいたりで、SAN値を削られます(笑)
未知の敵と遭遇する恐怖感の演出だと思いますが、この辺りの恐怖感は意図的に作り込んでいるようです。
作中の設定など
ゲームオブスローンズとソウル系ゲームでは、どちらも”炎“というものに対して神秘的な解釈をしています。
ゲームオブスローンズでは、ホワイトウォーカーたち(死人を氷属性の化け物にしてどんどん数を増やしている第三勢力)を少しでも増やさないよう、死者をその場で必ず焼くという慣習があります。
火は死者に対する唯一の対抗策にもなっており、作中でも火を信仰している魔女が戦士たちの剣に火を灯したり、ドラゴンのブレスで大量の死者を屠るシーンがあります。
また、作中に炎を操る戦士がおり、彼は炎の加護を受けているので、使命を果たすまでは死なずに復活するチート仕様です。
実際に、エルデンリングに限らずソウルシリーズでは、聖や炎などの陽VS深淵と闇などの陰を上手く対比させている部分があります。
特に設定でかっこいいなと感じるのが、腐敗とか呪いみたいな要素ですね。
エルデンの世界観でも、力の欲望に囚われたり、呪いや腐敗にやられて人間が正気を失っていきますよね。
ダクソ3の深淵の監視者のように、その世界の闇を討ち滅ぼそうとしているうちに、心や体が暗黒面に呑まれていくみたいな厨二病設定がソウルシリーズで一番好きなポイントです。
人間の業そのものが光と闇を生んでいく(スローンズなら世界の頂点=王座<>世界の終焉=死者の軍勢。エルデンも栄光と破滅)みたいなのが根本のテーマっぽく感じたり。
最後には共存や世界の再生という救いがあったりするのも、共通しているように思います。
スローンズはタイトルが王座の争いなのに、最終的に人類の存続とか繁栄がテーマになってます。
世界観など
エルデンリングも、黄金律や夜の律みたいに世界の在り方そのものがどうあるべきか?みたいなことをテーマにしてるのかなーと思いました。
世の中は何か(大いなる意志とか神のようなもの)によって操作されるべきか、それとも自らの意志で変えられるべきか、そもそもそういう基準すらない方が良いのかみたいなことをテーマにしてるんだと思います。
死生観だと、夜の律が現実世界に近いんじゃないかなと思います。
現実には生者のみ、あの世には死者のみ存在し、お互いに干渉すべきではないというものです。
自分考えだと、「哲学っぽいことは難しくて良く分からんし、どうせ思考のループにハマるから実践で学べ」という脳筋スタイルです笑
RPGやファンタジーは神話のネタがほぼ必ず使われている
スローンズもエルデンリングも、ファンタジーの世界観を作ろうとすると神話ネタを借りる必要があります(笑)
中世とかの歴史・舞台背景・遺物とか色々知ってないと、あそこまで作り込めないっすね。。
今回のエルデンリングでもギリシャ神話っぽい要素があります。
やっぱり神話はあらゆる物語の原点っすね。
異世界転生ものとか、説得力のある物語にするにはちゃんと読んだ方がいいかなーと思ってます。
まだクリア直後なので、色々ゴチャゴチャしてますがまた時間があれば考察していきます!